外山の冬(岩洞湖)

宮沢賢治と外山牧場 冬の岩洞湖
ワカサギ釣りで賑わう岩洞湖(2月)

本州一寒い地、薮川の冬と岩洞湖

極寒が生み出す神秘と楽しみ

盛岡市の中心部から車で約45分。標高約700メートルに位置する薮川(やぶかわ)地区は、「本州一寒い場所」として知られています。しかし、この厳しい寒さこそが、他では決して味わえない絶景と特別な体験を生み出します。凍てつく大地の静寂、雪と氷が織りなす幻想的な景色──そして、冬の風物詩・岩洞湖(がんどうこ)での氷上ワカサギ釣り。寒さを超えた先に広がる、唯一無二の冬の魅力をぜひ感じてみませんか?

本州最寒の地、薮川

冬の薮川に足を踏み入れると、まるで別世界。澄んだ空気が肌を刺し、吐く息さえ凍りそうな寒さに包まれます。木々は樹氷をまとい、雪に覆われた大地は、どこまでも静寂をたたえています。

ここは、まさに「本州一寒い場所」。朝晩の気温は氷点下20度を下回ることも珍しくなく、寒波が訪れれば氷点下30度近くまで下がることも。道端のバケツの水が一瞬で凍る、そんな極寒の世界が広がっています。しかし、この厳しい寒さがあるからこそ生まれる奇跡のような風景があります。

厚く凍る湖、ワカサギ釣りの聖地「岩洞湖」

薮川の冬が生み出す、もう一つの特別な魅力。それが、岩洞湖での氷上ワカサギ釣りです。盛岡市街地を抜け、雪に包まれた山道を進むと、視界いっぱいに広がる純白の湖。岩洞湖は東北屈指のワカサギ釣りスポットとして知られ、冬には湖面が厚い氷に覆われ、氷上での釣りが解禁されます。

湖上には、カラフルなテントが立ち並び、釣り人たちが静かに糸を垂らす光景が広がります。氷に小さな穴を開け、じっとアタリを待つ──静けさの中で、自然と一体になる感覚。釣りたてのワカサギをその場で天ぷらにすれば、寒さの中で味わう格別の美味しさが楽しめます。

氷結した岩洞湖から相ノ山へ

冬の岩洞湖は、ただの湖ではありません。氷結した広大な水面は、一歩踏み出すたびに静寂と興奮が入り混じる、まるで別世界のような場所。今回は、その凍てついた岩洞湖を歩き、相ノ山の頂を目指しました。

冷たい空気を胸いっぱいに吸い込みながら登ること約1時間30分。頂上にたどり着いた瞬間、広がるのは白銀の絶景! 目の前には凍った岩洞湖、その先には雄大な山々が連なり、まるで絵画のような風景が広がっていました。指先がかじかむほどの寒さも、この瞬間の感動の前には霞んでしまう。しばし無言で景色を眺め、自然の圧倒的な美しさを味わいました。

そして、今回の登山のもう一つのハイライト。それは下山後にばっちゃん亭で食べた「ワカサギ丼」!冷えた体を温める湯気とともに運ばれてきた丼の上には、サクサクの衣をまとったワカサギがたっぷり。ひと口頬張れば、香ばしさとふわっとした食感、そしてほんのりとした甘みが口いっぱいに広がります。「寒い中歩いた後のご飯は、どうしてこんなに美味しいんだろう」そんなことを考えながら、一気に完食。体の芯から温まり、心もお腹も大満足のひとときでした。

氷上を歩くスリル、雪山の絶景、そして極寒の中で味わう最高のワカサギ丼!冬の岩洞湖と相ノ山は、まさに特別な体験ができる場所でした。ぜひ、この感動を味わってみてください!

雪山は危険が伴います。深雪対策にスノーシューが必須です。未経験者は避け、経験者との同行を推奨します。登られる際は、自己責任でお願いします。

相ノ山の軌跡(登り1時間30分、下り1時間20分、合計2時間50分)

ここでしか味わえない冬の感動

薮川と岩洞湖を訪れるなら、ぜひ冬のこの時期に!朝焼けが氷の世界をオレンジ色に染める幻想的な光景。氷上に座り、静かに時間が流れるワカサギ釣りのひととき。頬を刺す冷気の中で味わう、揚げたてのワカサギ天ぷら──。これらは、他では決して味わえない「極寒のご褒美」。

さらに、周辺には岩洞湖レストハウスはじめ、地元食材を使った温かい料理を提供するお店も点在。冷えた体を温める「薮川そば」や、薮川の自然が育んだ滋味深い郷土料理を味わうのも、この旅の楽しみのひとつです。

さあ、極寒の冒険へ

本州最寒の地、薮川。そして、氷上ワカサギ釣りの聖地、岩洞湖。この冬、一生忘れられない極寒の冒険へ出かけてみませんか?しっかりと防寒対策をして、冬の魔法に包まれた薮川と岩洞湖を訪れれば、他では味わえない感動があなたを待っています。

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