南部牛追唄(福田こうへい)

福田こうへいが歌う南部牛追唄

岩手県出身の歌手。2012年に民謡民舞全国大会の成年部で優勝し、民謡日本一に輝く。23歳から民謡に取り組み、36歳のときに「南部蝉しぐれ」でメジャーデビュー。以降、民謡という強みを生かしながら演歌に挑み、数々のヒット曲で高い評価を得てきました。

南部牛追唄の由来

南部牛追い歌は、岩手県を代表する民謡の一つで、およそ400年も前から歌われてきた美しい曲です。牛の背せに荷物 を乗せて遠くまで運ぶ人たちが、牛と一緒に歩きながら歌った歌です。

塩や木炭などを牛の背にのせて、海抜1,000メートルぐら いの峠を往復するためには、馬よりも牛の方が強かったようです。一人で7〜8頭の牛をグループにして、数十頭の牛でキャラバン(隊列)を組んで歩きました。時には,山の中で野宿をすることもありましたので、食料や炊事用具なども持ち歩いたようです。

牛を連れて歩く人(牛方うしかた)たちが歌った歌(牛方節)が元になって、少しずつ改良されて現在歌 われている牛追い歌になりました。岩手県は、藩制時代に「南部藩」といわれていましたので「南部牛追い歌」といいます。