明治政府は、欧米諸国が東アジアに勢力をのばしていることに危機感を強めていました。そこで、政府は「 富国強兵 」というスローガンを掲げ、 産業の発達と軍事力の強化を目指しました。軍事力や経済力に優れた欧米諸国に対抗するため、経済を発展させて国を強くしよう と考えたのです。
日本国の領地と民の生活を 先進諸外国から護る為 大久保利通が打ち出した政策 | |
【目標】 富国強兵 | 【具体的な施策】 1.学制・・・小学校教育 2.兵制・・・徴兵令 3.税制・・・地租改正 4.殖産興業・・・官営模範工場の建設、交通や通信の設備、金融制度の設備 |
ところが、教科書には
殖産興業の近代産業に、第一次産業である牧畜・農業・林業・農耕の記載がない!
その理由は?私にはわかりませんでした。
殖産興業の政策の中、馬の品種改良が急務
品種改良を含む馬事・畜産はもちろん、先進国の近代生活文化を吸収する上で、衣・食・住・土木・建築・農業・林業・獣医学等々と、さまざま要素を含んだ西洋牧場と鉄道・鉱山の振興を同時に進める。
国の牧畜政策
アメリカから牧場を「丸ごと一式輸入」
- 家畜(綿羊・馬・牛)
- 開墾に必要な西洋式農耕機具
- 獣医学者・教育者
- 家畜の餌・人の西洋食材(種子や苗木)
- 家畜を飼育・世話・訓練する人
- 製造・技術者(土木・建設・農業・林業・馬具・食材加工)
- その他 / 牧羊犬等々
指導に堪能なる欧米人を雇い入れる
(お雇い外国人)
- アップ・ジョーンズ(牧羊家)
- エドウィン・ダン(北海道開拓の父)
- ホーレス・ケプロン
- エンドリウ・マッキノン(エドウィン・ダンと同僚)
欧米から種馬を仕入れ良種の繁殖を図る
■ 獣医学校創設 ■ 牧場運営 ■ 競馬場設立
牧畜・農耕に要する人材を
養成し事業を進歩向上させる
獣医・農林校創設
- 千葉県成田市 下総牧羊場内に獣医学校設立➡東京都 駒場農学校➡東京大学
- 東京都芝 開拓使仮学校➡札幌農学校
- 岩手県外山牧場内に獣医学舎➡岩手獣医学校➡岩手獣医学校と岩手県農事講習所を合併「県立農学校」
全国に牧場創設を政府が
後押し民間が運営を試みる
県営外山牧場(岩手)/ 新冠牧馬場(北海道) / 廣澤牧場(青森)/ 丹那酪農(伊豆)、等
順調なスタートを切るも途中で失速→大久保利通の暗殺(明治11年5月14日)