高洞山と宮沢賢治

上米内駅
高洞山の山頂から見た岩手山(2月)

上米内駅

上米内駅(かみよないえき)は、岩手県盛岡市上米内中居に位置するJR東日本山田線の駅です。大正12年(1923年)10月10日に開業し、現在は盛岡駅が管理する無人駅となっています。駅舎は開業当時からの木造建築で、2020年にはクラウドファンディングを活用してリニューアルされ、「上米内駅工房&カフェ」として漆製品の展示販売やカフェスペースが設けられ、地域情報の発信拠点としての役割も担っています。山田線は盛岡と宮古を結び、秘境駅を訪れる鉄道ファンにも人気があります。

高洞山と宮沢賢治の案内文

高洞山 (522m) は、 北上山系の西端部、 盛岡市から東北約6kmの JR山田線上米内駅裏側の山であります。賢治作品では、 高洞山賢治歌碑として選んだ詩。

燃えそめし
アーク ライトは
黒雲の
高洞山を
むかひ立ちたり
       宮沢 賢治

のほか、 「大正7年5月 「より」とされた 「公園」 章の連作があります。

また詩作品としては、 「春と修羅」 第二集において 「有明」詩でも、 「・・・・・・そこにゆふべの盛岡が/アークライトの点殺や/また町なみの 氷燈の列・・・・・・」 と、 旧米内村白石あたりの山路から、暮れなずむ盛岡 の町を望見しております。

さらに、「文語詩稿一百篇」における「岩手公園」 詩の下書稿の(一) において「······ 起伏の丘はゆるやかに青きりんごの色に暮れ 高洞山の焼け痕は・・・・・・」とあり、 それは下書稿(二) (三)にも「高洞山」 についての記述が見られます。

そのように、公園の一地点から高洞山 およびその詩園には、一直線にそそいでいる賢治の詩想が注目され ます。 それは、童話「風野又三郎」 でも、大循環に乗って空を飛ぶ 主人公の又三郎が、 高洞山上空を通過する場面を、 「······ここを 通ったのは丁度あけがただった。 その時僕は、あの高洞山のまっ黒な 蛇紋岩に、一つかみの雲を叩きつけて行ったんだ。 ・・・・・・」とも描いて います。以上のように、 高洞山は、 宮沢賢治によって大変重んじられていた、 得がたい美しく豊かな自然遺産にほかなりません。

建立年月日 2011年10月30日 ゆいっこ米内村名誉村長 吉見 正信

駅周辺の景観スポット

高洞山(522m)

宮沢賢治の作品にも登場する山で、頂上からは岩手山と盛岡市内が一望できます。天然記念物のオオムラサキや様々な植物の観察も可能です。上米内駅は高洞山への登山口にもなっています。宮沢賢治の作品に複数登場することで知られています。

上米内浄水場

盛岡市で最も古い歴史を持つ浄水場で盛岡市民の水源となっています。桜の名所としても知られ、特にヤエベニシダレヒガンザクラが有名です。毎年春(4月下旬から5月上旬)の開花時期には一般公開され、多くの花見客で賑わいます。