コース概要:120キロ(5時間30分)
2025年5月18日

① 上米内駅(スタート)
② サクラパーク姫神
③ 天峰山(絶景ポイント)
④ 外山森林公園(キャンプ場)
⑤ 岩手県畜産試験場(外山分場)
⑥ 外山神社(外山節発祥の地)
⑦ まほら岩手(キャンプ場)
⑧ 岩洞湖とレストハウス
⑨ 住吉神社(薮川神楽)
⑩ 早坂高原(ランチタイム)
⑪ 家族旅行村(キャンプ場)
⑫ 上米内駅(ゴール)
“自然一杯の贅沢”を味わう癒しの絶景ドライブ旅
「最近、なんだか心が重いな…」忙しい毎日に追われていると、気づかぬうちに心がくたびれてしまうもの。そんなとき、心を整える方法は意外にもシンプルかもしれません。例えば、スマホを置いて、ただ美しい景色の中を車で走る――そんな“何もしない贅沢”を、自分にプレゼントしてみませんか?
岩手・盛岡から車でひと走り。外山(そとやま)地域には、春だけの特別なご褒美が待っています。新緑が太陽の光に透けてキラキラと輝き、やわらかな風に揺れる山桜。自然の息吹を全身で感じられる道を、ゆっくり、じっくり、約120km・5時間半かけて巡る絶景ドライブコースがそこにはあります。
このコースの魅力は、ただ景色が綺麗なだけじゃないんです。森の中を走れば、宮沢賢治の詩に登場するような幻想的な世界が広がり、途中には日本の畜産の歴史に触れられるスポットも。季節ごとの花々、静かな湖、そして地元の文化を感じる場所。五感全部で味わえる“心の温泉”のような旅です。
そんな道をのんびり走っているうちに、不思議と心の奥のモヤモヤが溶けていくのを感じるはず。大げさな演出も、派手な観光地も必要ありません。ただ、自然と向き合い、自分と向き合う時間こそが、いちばん贅沢な癒しなのです。
次のお休み、ちょっとだけ早起きして、ハンドルを握ってみてください。目的地なんてなくても大丈夫!この春の外山には、疲れたあなたをそっと包み込んでくれる景色があります。この小さな旅が、あなたの心にやさしい風を届けてくれますように。
地形図(上米内駅~外山~早坂峠)
上米内駅(かみよないえき)は、岩手県盛岡市上米内中居に位置するJR東日本山田線の駅です。大正12年(1923年)10月10日に開業し、現在は盛岡駅が管理する無人駅となっています。駅舎は開業当時からの木造建築で、2020年にはクラウドファンディングを活用してリニューアルされ、「上米内駅工房&カフェ」として漆製品の展示販売やカフェスペースが設けられ、地域情報の発信拠点としての役割も担っています。山田線は盛岡と宮古を結び、秘境駅を訪れる鉄道ファンにも人気があります。
- 上米内駅(山田線)スタート
- 駅内の工房&カフェ
- 様々な写真が展示されている
- 野菜や山菜も販売されていた
- 駅の直ぐ近くにある賢治の碑
- その解説文(案内板)
【駅周辺の景観スポット】
- 高洞山(522m)
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宮沢賢治の作品にも登場する山で、頂上からは岩手山と盛岡市内が一望できます。天然記念物のオオムラサキや様々な植物の観察も可能です。上米内駅は高洞山への登山口にもなっています。宮沢賢治の作品に複数登場することで知られています。
- 上米内浄水場
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盛岡市で最も古い歴史を持つ浄水場で盛岡市民の水源となっています。桜の名所としても知られ、特にヤエベニシダレヒガンザクラが有名です。毎年春(4月下旬から5月上旬)の開花時期には一般公開され、多くの花見客で賑わいます。
- 賢治が愛した高洞山(背後には岩手山)
- 米内浄水場の枝垂れ桜
サクラパーク姫神は、岩手県盛岡市に位置し、「日本一のオオヤマザクラの里」を目指して整備された公園です。約37ヘクタールの敷地に1万本のオオヤマザクラをはじめ、ソメイヨシノやシダレザクラなど多種多様な桜が植えられています。園内の展望台からは雄大な岩手山を一望でき、市民のレクリエーションや交流の場として親しまれ、例年5月上旬には桜の見頃を迎え、毎年「オオヤマザクラまつり」が開催されています。
- サクラパーク姫神
- 盛岡市にあって5月に桜が楽しめる貴重な公園
- ツツジが満開
- 近隣の桜は満開だった
- 園内のお休み処
- サクラパークより1.2キロ先にある「結いと和の郷」
盛岡市内から車で約40分、山頂付近からは、正面に雄大な岩手山が広がり、その他にも姫神山の稜線や北上川流域の風景を一望できます。この眺望は「玉山地域重要眺望地点」として保護されており、盛岡市内でも特に優れた景観の一つとされています。
天峰山周辺には、風力発電のタービンやさくらパークゴルフ場があります。また、その開けた地形からパラグライダーや模型グライダーのフライトエリアとしても人気があり、多くの愛好者が訪れます。サイクリングで訪れる人も多く、山頂からの景色を楽しむことができます。夜間には街灯が少ないため、星空観察のスポットとしても知られています。※ 天峰山へ続く道路は、冬季期間(12月から3月)は積雪のため通行止め。
- 山地域重要眺望地点の天峰山
- 姫神ウィンドパーク(風力発電)を背に私
- 5月、新緑のグラデーションが美しい
- 天峰山から見た岩手山
【まるで絵本の世界に迷い込んだような世界】
新緑がまぶしく輝き、山桜がやさしく揺れる季節。のどかな牧場風景と、連なる山々の稜線が織りなす、心ほどける絶景ドライブコースです。自然の美しさに包まれながら、ただハンドルを握るだけで、日常の喧騒を忘れさせてくれる――そんな、まさに“癒しのパノラマロード”へ出かけてみませんか?
盛岡市外山森林公園は、盛岡市街地から車で約40分というアクセスの良さにありながら、四季折々の豊かな自然を満喫できる公園です。キャンプやバーベキュー、アスレチック、きのこ狩り、多彩なクラフト体験など、子供から大人まで楽しめる多様なアクティビティが用意されており、家族連れやグループでのレジャーに最適です。入場料や駐車場が無料である点も魅力の一つです。
本格キャンプと手ぶらバーベキュー: 広さ1ヘクタールの敷地に48のキャンプデッキがあり、約150人を収容可能なキャンプ場が整備されています。貸しテント(有料)を利用すれば手ぶらでのキャンプも楽しめ、持ち込みテントの場合はフリーサイトを無料で利用できます。炊事場も2箇所設置されています。
また、最大約100人収容可能な屋根付きのバーベキューサイトがあり、雨天でも安心してバーベキューを楽しめます。食材と道具がセットになった「食材手ぶらプラン」や、食材持ち込みで道具のみをレンタルするプランなど、手軽に楽しめる選択肢が用意されています。
- 管理棟(休憩室と売店あり)
- 広さ1ヘクタールの敷地に48のキャンプデッキ
- 憩いのひと時
- 約100人収容可能な屋根付きのバーベキューサイト
岩手県畜産試験場外山分場は、明治9年に「外山牧場」として開設され、現在「岩手県農業研究センター 畜産研究所 外山畜産研究室」として運営されており、まもなく150年を迎えます。岩手県の畜産業振興、特に日本短角種の研究や放牧技術の開発において重要な役割を担っています。
過去には日本短角種の受胎率向上や夏山冬里方式の生産性向上に関する広範な試験研究を実施し、その成果は高く評価されています。近年では、日本短角種の2シーズン放牧肥育試験や牛馬の寄託放牧、農業後継者の育成にも取り組んでいます。
歴史的意義:外山地区は、明治12年に獣医学舎が設置された場所であり、日本の畜産振興において歴史的な意義を持つとされています。また、敷地内には「盛岡農業高等学校発祥の地」の碑があり、教育的な側面も持ち合わせています。
- 入口の看板
- 関係者以外は立ち入り禁止
- 入り口にある立派な防風林
- 施設内にある外山御料桜
- 盛岡農業高等学校発祥の地
- 畜産の碑
外山御料牧場が閉場し種畜場に移管。大正14年、地域の安寧と畜産振興を願い神社が設立されました。第四代岩手県種畜場長であった足澤勉氏の記録によれば、県内畜産家からの寄付金二千七百円が集まり、それをもって天照皇太神(あまてらすすめおおかみ)を祀る神社が建立され、牛馬魂碑も建てられました 。
この事業は主馬頭伊藤博邦公の賛同を得、宮内省より銀覆輪(ぎんぶくりん)の輪鞍一背が宝物として下賜され、津村林野局東京支局長の尽力により伊勢太廟用材の一部が送られ、それで額を納め、残木にて守札を作って寄付者に配布したとされています 。例祭日は8月17日と定められ、この日に厳粛な祭典が施行されたと記されています 。
外山節は、馬の育成を目的に開かれた外山牧場で生まれました 。この牧場は明治24年(1891年)から大正11年(1922年)までの約30年間、皇室の御料牧場となりました 。外山節は、この御料牧場時代に働いていた作業員たちが牧草を刈る際の作業唄として歌い始めたものが起源とされています 。当初は、近隣地域(渋民、玉山、日の戸、好摩など)から雇われた人夫たちが歌っていた草刈唄でした 。
- 外山神社
- 外山節 発祥の地
安倶里まほら岩手は、本州一寒いとされる薮川(かつて氷点下35度を記録したこともある)の自然を最大限に活かし、年間を通じて多様なアクティビティと季節ごとの特色あるイベントを提供する魅力的な施設です。特に冬の「氷の世界」は、その寒さを逆手に取り巨大な氷の洞窟やイルミネーションが人気を集め、多くの観光客を魅了しています
キャンプや農業体験、子供向けの遊具施設も充実しており、家族連れからカップル、本格的なアウトドア愛好者まで幅広い層が楽しめます。地産地消を意識した食事や、地域活性化への貢献も特筆すべき点であり、単なるレジャー施設に留まらない多面的な魅力を持っています。
- お風呂もあるようだ
- 広大な芝生と巨大な池が特徴的
- 釣った魚をその場で焼いて食べられる
- タンポポの群生が美しい
- 牧歌的な光景が広がるキャンプ場
- 冬には幻想的な「氷の世界」を楽しめる
岩洞湖(がんどうこ)は日本で最も美しい人造湖の一つと称されるダム湖で、2005年には「ダム湖百選」にも選定されました。四季の変化が顕著で、春にはミズバショウやスズラン、レンゲツツジなどが咲き誇ります。
「本州一の厳寒の地」としても知られ、冬季には湖面が厚い氷で覆われ、ワカサギの氷上釣りが盛んに行われることで全国的に有名です。春の新緑以外に夏のキャンプ、秋の紅葉と四季折々の自然景観が楽しめ、湖畔にはレストハウスや家族旅行村などの施設も整備されています。
- 右上に赤い鳥居の神社(岩洞水天宮)が小さく見える
- 岩洞湖レストハウス(ツーリングの人気コース)
- 本州一の極寒の地、薮川
- 広大な岩洞湖(周囲 約40キロ)
- レストハウスに咲いていたシラネアオイ
- レストハウスの美し白樺林
薮川神楽は岩手県盛岡市薮川の住吉神社に奉納される神楽であり、その歴史は江戸時代に遡ります。盛岡市指定無形民俗文化財として保護・伝承されており、住吉神社への信仰と深く結びついて発展してきました。
薮川神楽の成り立ちそのものが、盛岡市薮川の住吉神社への奉納舞を求める地域住民の切実な願いに端を発していることからも、両者の関係は極めて密接であり、切り離すことのできない深い絆で結ばれています。現在においても、住吉神社の祭礼は薮川神楽にとって最も重要かつ神聖な上演の場であり続けており、神楽という伝統芸能を通じて、神社と地域住民が精神的にも文化的にも深く結びついている様子がうかがえます。
薮川神楽は、住吉神社への篤い信仰とともに地域社会の中で育まれ、幾世代にもわたって大切に受け継がれてきた、かけがえのない貴重な文化遺産と言えるでしょう。
- 住吉神社
- 住吉神社 薮川神楽
早坂高原は、岩手県岩泉町と盛岡市の境に位置する標高約916mの早坂峠を中心とした広大な県立自然公園です。白樺林や多様な高山植物が織りなす美しい景観、そして科学的に癒し効果が認められた「森林セラピーロード」が最大の魅力です。
四季折々の自然が楽しめ、特に春のカタクリや初夏のレンゲツツジ、秋の紅葉は見事です。また、岩手短角牛が放牧される牧歌的な風景や、山菜・キノコといった山の幸も豊富です。ドライブやハイキング、森林浴など、心身のリフレッシュに最適な場所として知られています。
- 早坂高原に到着!
- 早坂高原ビジターセンターにてランチタイム
- てっぺんそば、卵と絡めて食べる
- レストハウスの名物「てっぺんそば」が激うま!
- 早坂峠「牛追の道」の石碑
- 早坂高原・案内図
- 5月、カタクリの群生が魅力
- 牧歌的な光景が広がる
岩洞湖家族旅行村は、「日本一美しい人造湖」と称される岩洞湖の北岸に位置し、家族連れを中心に大自然の中で気軽にアウトドアを楽しめる総合レクリエーション施設です。
1983年の開設以来、オートキャンプ場、無料のキャンプ場、ピクニック広場といった多様なキャンプスタイルに対応できる施設に加え、ちびっこ広場、おまつり広場、テニスコート、遊歩道などを整備し、四季を通じて様々なアクティビティを提供しています。特に、美しい湖畔の景観、清潔に管理された施設、そして無料で利用できるエリアの存在が大きな魅力となっています。
- オートキャンプ場(有料)
- 自然が一杯
- 白樺林に囲まれた無料エリアのキャンプ場
- 岩洞湖の湖畔にありロケーション最高