現在の御料牧場の主な目的
主な沿革
明治 8年 | 千葉県下に内務省所管下総牧羊場及び取香とっこう種畜場設置 |
明治18年 | 宮内省に移管、下総種畜場と称す |
昭和17年 | 下総御料牧場と改称 |
昭和44年 | 新東京国際空港(現:成田国際空港)設置計画に伴い現在地に移転、御料牧場と改称、現在に至る |
役割
御料牧場は、「皇室の用に供する家畜の飼養、農畜産物の生産及びこれらに附帯する事業を行う」ことを目的とした宮内庁の施設で、栃木県塩谷郡高根沢町・芳賀郡芳賀町にまたがる標高145mの丘陵地にあり、「皇室の牧場」として、外国大使の信任状捧呈の際の馬車列など皇室用の乗馬・輓ばん馬の生産を始め、各種家畜・家禽の飼養管理や牛乳・肉・卵及び野菜などの生産を行っています。また、皇室の方々のご静養の場として、さらには在日外交団の接遇等国際親善の場としても活用されています。
牛乳・肉・卵及び野菜などのホームメイドの生産品は、皇室のおもてなしとして、宮中晩餐、園遊会など内外賓客接伴のための各種行事に用いられるとともに、皇室の方々のご日常にも利用され、新鮮で高品質な物を生産することを心掛けています。また、農薬・抗生物質は対象に応じて定められた使用基準を遵守し、生産物の安全性の確保に努めています。